今回は、「学習指導要領の改訂」についてアウトプットしていきたいと思います!
小学校は2020年度〜
中学校は2021年度〜
高等学校は2022年度〜
からそれぞれ新たな指導要領での学習がスタートします。
私は、高校の教師なので適応は2022年度〜なので
今は、それに向けた準備をしている段階です。
最初のタイトルにもあるように10分で理解できるように
学習指導要領の改訂の以下のことについて説明していきます。
②改訂の基本方針
③授業改善の推進
④保健体育における「見方・考え方」について
⑤改訂に伴う教師の役割
できるだけ堅苦しくないように説明していこうと思います。
それではいきましょう!
1:改訂の背景
体育だけではなく他の教科も同様に改訂が行われています。
これからの社会は生産年齢人口の減少、少子高齢化
グローバル化の進展や技術革新などにより
予測困難な新たな時代が到来しています。(Society5.0の到来)
そのため、2030年に社会に出る子どもたちには、
様々な変化に対応でき、他者と共同して問題解決ができる。
そして、複雑な状況変化の中で新たな目的や価値を再構築することができるように
な力を身につけてほしいというのが指導要領改訂の背景にあります。
そのため、学習指導要領を
「学びの地図」として文部科学省は位置づけています。
2:何を学ぶか
3:子供一人一人の発達をどのように支援するか
4:どのように学ぶか
5:何が身に付いたか6:実践するために何が必要か?
2:改訂の基本方針
ここからは、改訂を実施した際の基本的な方針に2点の観点からお話します!
(2)育成を目指す資質・能力の明確化
(1)基本的な考え方
今回の学習指導要領を改訂するにあたり、基本的な考え方があります。
それが以下の3点になります。
(学校と社会が連携を取る)
2:知識の理解の質を高め、確かな学力を育成
3:豊かな心や健やかな体を育成する
「体育・健康に関する指導の充実」→全体の中で体育の重要性が述べられている!
この3つが改訂を行う際の基本的な考えになります。
(2)育成を目指す資質・能力の明確化
今回の改訂ではこれまでに取り組んでいた「生きる力」の育成を、より具体化し、
教育課程全体を通じて育成していく資質・能力を明確化しています。(下記の図)
ア:知識・技能の習得
イ:思考力・判断力・表現力の育成
ウ:学びに向かう力・人間性の涵養
この3つの中でも「ウ:学びに向かう力・人間性など」は、
体育にしか明記されていない内容です。
3:主体的・対話的で深い学びの実現に向けた授業改善の推進
生徒が生涯にわたって能動的に学べるように授業の質を高める必要があります!
(どれだけ要領が変わってもここが一番重要ですよね…)
そのためには、
この改訂によって学習形態がどのように変化するかを理解しなければいけません。
その辺りについて説明してきます・
①学習形態の変化
学習指導要領の中では、改訂の背景や3つの柱など、
基本方針や3つの柱難しそうな言葉でたくさん書かれていましたが、
簡単にまとめると、
コンテンツベースの学習からコンピテンシーベースの学習に変わる
ということです。
それぞれがどのようなものかイメージできますか?
正直これだけ理解していれば今回の改訂の内容をイメージできると思います。
というより、これを理解していなければ良い授業改善はできないでしょう。
コンテンツベースの学習
これは技能や知識の習得(教科の内容)を獲得するための学習です。
これまでの授業では、この考え方が中心だった。
体育の授業でもスキルの獲得が重要視されてきました。
(テストで高得点をとる、測定で良い記録を出す為の学習)
これでは生きていく力にはつながらないですよね…
コンピテンシーベースの学習
これは生きて働く知識・技能の習得、倫理的思考や表現力、
学んだことを人生や社会に生かそうとする資質や能力のことです。
AIの発展や先行き不透明な社会に変貌している現在、
障害を通じて利活用できる資質や能力の育成へのパラダイムシフトが求められています。
4:保健体育における「見方・考え方」の捉え方
今回の改定では、各教科で「見方・考え方」が示されました。
この見直しは、予測不可能なこれからの時代で、
一人一人が柔軟な思考力や判断力・表現力を働かせるために
より求められるようになりました。
(2)保健における「見方・考え方」
の2点についてお話していきます!
①体育における「見方・考え方」
体育においては、
楽しさや喜びとともに体力の向上に果たす役割の視点から捉え、
自己の適性などに応じた『する・見る・支える・知る』
の多様な関わり方と関連付けること」
とあります。
この「見方・考え方」を通じてア〜ウの資質・能力の育成を目指すとともに、
新たな資質や能力を獲得や生涯における豊かなスポーツライフの実現、
学習内容を実社会において活かす上で役立つものになると考えられています。
つまり、学校における知識獲得の学習にとどまらず、様々な視点で運動やスポーツ
との関わりを持つことで、生涯スポーツの獲得や実社会に活かすことができる学び
につなげていくということなんだろうと思います。

やはり、これからの時代は運動ができるだけではダメなんだね!
②保健における「見方・考え方」
保健においては、
+
「ア〜ウの資質。能力に対応した目標・内容に改善していく」
となっています。
保健においては、「健康」と「安全」が最も重要な概念として考えられており、
自他の健康と安全に対して保険の知識及び技能を習得、活用して、健康の保持増進
や回復、安全の確保などをさせていく環境づくりを目指して的確に思考・判断し、
それらを表現するとされています。
ここで考えなければいけない事は、体育と保健の関わりについてです。
今回の学習指導要領の中でも「運動」というワードが非常に重要視されており、
保健と体育関わりの重要視が強調されています。
③具体的な改定例
①小学校3・4年生 体の発育・発達について
これまで:「体をよりよく発育・発達させるには、食事、運動、休養及び睡眠」
改訂:「体をよりよく発育・発達させるには適切な運動、食事、休養及び睡眠が必要」
今回の改定によって、
体の発育・発達のために必要なものとして「適切な運動」が一番最初にきました。
これは中・高でも同様にみられ、健康の保持増進のための運動が先頭に来ています。
②中・高 生活習慣病などの予防と回復
高校の指導要領では、
と記載されており、これまでの指導要領には記載されていなかった新たな改訂部と
なっています。
生活習慣病が増加し、予防の重要性が問われるようになった時代に伴った変化だと
考えられます。
このように、
保健分野においても運動・スポーツとの関わりは非常に重要視されています。
学校現場で授業をしていると、どうもそこの繋がりが弱いように感じます。
今後は、その辺りも改善していかなければいけませんね。
4:学習指導要領の改定に伴う教師の役割
ここまで、簡単でしたが、指導要領の改定についてお話ししてきました。
なんとなくイメージできたでしょうか?
では、ここからが本当に重要な
改訂に伴う教師の役割とはなんなのかについてお話ししていきたいと思います!
ですが、今回は少し長くなってしまったので
続きは次回のブログでアウトプットしようと思います(笑)
では今回はこの辺で!

目指せインテリ体育教師!!!
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